靴を軽視してはいけません(あなたの歩き方の癖は、靴のせいかもしれない)
30代の女性からの質問です。
私は靴を大切にしており、小まめに修理にも出しています。しかし、最近同じような修理ばかりしていることに気づきました。なぜかいつも靴の外側ばかり減っているのです。靴の擦り減り方から、何かわかることはありますか。
◆靴の擦り減り方
靴の擦り減り方には大きく分けて5パターンあり、歩き方の癖や体に起こり得る不調を知ることができます。①足の中心とかかと、もしくはかかとのみ②内側のみ③外側のみ④左右非対称⑤つま先とかかと。このなかで、正しい歩き方だとされるのは⑤です。かかとで着地して足裏全体が地面に着き、最後につま先の親指側で蹴り出す、これができていると⑤になります。
◆擦り減る原因
①は、アキレス腱が縮んでいる人に多い減り方です。猫背になりやすく、腰痛の原因になります。②は、合わない靴を履き続けたりジャンプでかかとに負荷がかかったりして重心が内側に偏った減り方です。扁平(へんぺい)足(そく)や外反母趾(がいはんぼし)の原因になりかねません。③は重心が外側に偏っていて、膝や腰に負担がかかっています。④は片足だけ重心が内側に偏っていたり、左右の膝下の長さが違ったりすることも。左右のバランスが崩れ、足が痛むことがあります。
◆足に合った靴を履いていますか?
まず⑤の歩き方を身に付けるのが最善なのですが、そもそも今の靴が足に合っていなければ改善されません。合わない靴による痛みをかばうために不自然な歩き方をしていると、膝や腰などの不調を招きます。靴を買う時は試着をし、あなたの足にフィットするものを選びましょう。
革靴やヒールの高い靴は、スニーカーなどに比べると足に負担がかかりやすいので、購入する際はより注意が必要です。必ず試着をしてなるべく店員さんにもチェックしてもらいましょう。あなたの足にピッタリ合った靴を選んでくださいね。
担当:金子